建設現場での中古品取引と盗難品リスク対策

建設現場では資材や工具、重機など、多くの資産が日々動いています。こうした物品を中古品として売買するケースもあり、場合によっては古物商許可の取得を検討する建設業者もいます。ただし、古物商として営業する前には、「盗難品リスク」を理解しておくことが非常に重要です。違法に取得された物品を取り扱うと、法的責任だけでなく、事業の信用にも影響を及ぼす可能性があります。
建設業界での盗難品リスクとは?
古物営業法では、盗品や不正に取得された物品の売買を禁止しています。建設現場では、工具や重機、資材などが盗難対象になりやすく、これらを中古として販売する際には注意が必要です。万が一、盗難品と知りながら取り扱った場合や、確認を怠った場合には、刑事責任が生じる可能性があります。特に注意すべき物品として、
- 電動工具(ドリル、インパクト、グラインダーなど)
- 重機・建機(ユンボ、ミニショベルなど)
- 鋼材・建材(足場材、鉄筋、型枠材など)
- 配管・電線類
- 防災・安全設備(ヘルメット、防護具など)
などがあります。いずれも盗難されやすいため、仕入れ先や購入履歴の確認を必ず行いましょう。
盗難品を扱わないための基本対策
古物商として営業する際には、リスクを事前に減らすための措置を取ることが重要です。建設業界に特化したポイントを整理すると、次のようになります。
信頼できる仕入れ先からのみ購入
- 直接施工会社や認定リサイクル業者から仕入れる
- 個人からの持ち込みは、身分証や購入履歴を確認
購入時の記録を残す
- 「譲渡者の氏名・住所」「譲渡日時」「物品の詳細」を帳簿に記録
- 状態を写真で保存することで後日確認可能
盗難情報の照会
- 警察署や自治体の盗難届情報をチェック
- 工具や重機のシリアル番号を照合可能な場合は必ず確認
高額品は特に慎重に
- 高額な建設機器やブランド工具は、疑わしい取引に注意
- 仕入れ先の信頼性を二重に確認
どの項目も、法令遵守と安全確認を最優先に行うことが不可欠です。
古物商としての帳簿管理
古物営業法では、盗難品リスクの管理として帳簿保存が義務付けられています。建設業界では大量の工具や資材を扱うため、特に重要です。
| 項目 | 記録内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 仕入先情報 | 氏名・住所・連絡先 | 個人の場合は身分証確認 |
| 物品情報 | 品目・数量・状態・シリアル番号 | 高額品は写真も推奨 |
| 受渡日 | 購入日・受取日 | 記録は即日付で保存 |
| 帳簿保管 | 5年間 | 法律で定められた保存期間 |
この帳簿を整備することで、警察の立入検査や万が一のトラブルに備えることができます。
違反した場合のリスク
盗難品を取り扱った場合、次のような法的リスクがあります。
- 刑事責任:古物営業法違反、窃盗品取扱の罪
- 許可取消し:古物商許可が取り消される可能性
- 社会的信用の失墜:施工会社や取引先からの信頼低下
建設業界では、現場で盗難が起きやすいため、事業者としてのコンプライアンス意識が問われます。
まとめ
建設業界で古物商として活動する場合、盗難品リスクは避けて通れません。安全な取引を行うためには、
- 信頼できる仕入れ先からのみ購入
- 購入時の情報を詳細に記録
- 盗難情報やシリアル番号を確認
- 高額品は二重チェック
- 帳簿を整備し、法定期間保存
これらを徹底することが不可欠です。古物商許可は単なる手続きではなく、法的責任を理解した上で安全に運営するための制度です。建設業で中古品の取り扱いに挑戦する際は、盗難品リスクをしっかり把握し、法令遵守を最優先に活動しましょう。

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